滋賀県 長浜市の向源寺 十一面観音像は日本の仏像の中でも珍しくインド的な仏像である。下のグプタ様式のヴィシュヌ神像と比較するとその肉感的な表現が共通している。
グプタ期にはガンダーラ様式と違いヒンドゥー教への回帰、密教の流行により独特の深遠でエロティックな美術が成立した。
中国西域の 敦煌の石窟寺院の彫刻には、ガンダーラ様式とグプタ様式両方が影響している。
グプタ期にはガンダーラ様式と違いヒンドゥー教への回帰、密教の流行により独特の深遠でエロティックな美術が成立した。
中国西域の 敦煌の石窟寺院の彫刻には、ガンダーラ様式とグプタ様式両方が影響している。
下の写真はカジュラーホー寺院群にあるレリーフである。
観音像によくある腰をくねらせる形はヒンドゥー美術のエロティシズムから来ている事がこれを見れば一目瞭然である。
もちろん これは性的放縦を意味するのではなく、クンダリニー・ヨーガとタントラの方法が仏教やヒンドゥー教に入り込んだからである。
密教は理論としては平安時代に最澄、空海によってもたらされたが、美術様式としては白鳳時代にすでに来ているという事だ。
密教は理論としては平安時代に最澄、空海によってもたらされたが、美術様式としては白鳳時代にすでに来ているという事だ。
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