カテゴリ: 🔵 ヘルメス、シュタイナーと霊的化学

クラミドモナスやミドリムシは真核生物だが、現代ではもっと原始的な原核生物の古細菌や真正細菌にも光受容の仕組みがある事が分かってきた。高度好塩菌(下写真)は古細菌の一種で砂漠地帯の塩田や塩湖に生息する。まだ地球上に原核生物しか無い太古の時代には海の塩分濃度 ...

前回の間違いと訂正から始めたい。クラミドモナスの持つ色素タンパク質、チャネルロドプシンは、多細胞生物の視覚を担う動物型ロドプシンとは反対に、基底状態でトランス型、光を受容するとシス型に変わる事が分かった。これは大変大きな間違いなので記事全体を書き直す事に ...

シュタイナーが次に注目するのは血液と臓器である。彼は単純化するために血液が脳へ向かう小循環と腹部の肝臓、脾臓、胆嚢へ向かう大循環に分け、その二つが心臓で合流する8の字構造に注目する。ここでシュタイナーが強調しているのは小循環と大循環の対称性である。両方と ...

今回再検討する「オカルト生理学」(1911年)https は「固体化=苦悩論」(1907年)と「精神科学と医学」(1920年)の中間の時期に当たる。この二つの間でシュタイナーは医学や化学の知識を神智学と結合させ、かなりの変化をしている事を確認してきた。前にオカルト生理学を ...

これから珪酸塩鉱物の結晶構造について下の資料を元に考える。http://www.asahi-net.or.jp/~up5s-andu/SUISHO/suisho.htm#chikyu全く知らなかった分野なのでカオス理論と同様半分以上がお勉強の記事になるが、勉強の嫌いな人はスルーしてもらって鉱物結晶に神秘を感じる人だ ...

ドイツ・ロマン派の多くにある鉱物結晶への強い関心は日本の宮沢賢治にも共通する。                     5年前に国立科学博物館で開かれた「石の世界と宮沢賢治」展のポスターこの問題が如何に神秘家のインスピレーションを掻き立てるものであるか、賢治の詩的な ...

ゲーテとノヴァーリスはヴェルナーの水成論のどこに惹かれたのか、二人の言葉を頼りにもう少し深めてみよう。ゲーテのメタモルフォーゼ先ず前回記事の修正について説明したい。ゲーテが「機械的・原子論的」であるゆえに軽視した侵食、運搬、堆積という河川説は水成説と火成 ...

18世紀後半にドイツのヴェルナーが水成説を、イギリスのハットンが火成説を確立した。その頃には水成説も火山の役割を認め火成説も海中の堆積作用を認めるようになり両者が統合されてもいいようにも見えるが、「花崗岩や玄武岩は堆積岩か火成岩か」という論争で再び火花を散 ...

前にエネルギーの乱流を描く画家、思想家として紹介した植田信隆氏はその後もずっと閲覧しているのだが、今回再びインスピレーションを頂いたので鉱物の話題に飛ぼうかと思う。https://uedanobutaka.info/official/2019/04/15/石を聴く―-天と地を結んでけつまずくもの/先ず ...

ここで無機物と生命の連続と断続を考える材料として生体の新陳代謝について考察する。新陳代謝はは下図の様に同化と異化の2局面からなっている。 同化(anabolism)は摂取した低分子から高分子を合成、異化(catabolism)は逆に高分子を分解してエネルギーを得る。同化=エ ...

今回は完全に高校の化学の復習である。水への溶解が発熱反応になるか吸熱反応になるかは結晶の格子エネルギーの大小で決まる。格子エネルギーが大きいほど結晶のエネルギー準位は低く、従って結晶は安定し、溶解は吸熱的になる。では格子エネルギーは何によって決まるのだろ ...

<植物の場合><芳香と味>シュタイナーは植物の開花は燃焼、芳香は抑制された燃焼であり、それと対照的に味は抑制された硬化・塩化だと言う。シュタイナーによれば、芳香が植物形成力を「幻影のように」自らの内から周囲へと追い出すのに対し、味は芳香よりもっと深い所に ...

宇宙的な溶解状態から固体が分離される過程は宇宙の進化にとって大きな意味を持っている。宇宙的過程では溶解状態は克服され、その生命を奪って固体を沈殿させた。この地球形成での結晶化・沈澱はその後地層の堆積において繰り返される。(溶解と再結晶が原初の熱的混沌から ...

前回あげた「結晶化=苦悩」論は1907年の講演であり、「薔薇十字会の神智学」で展開される「火は供犠であり、水は神の断念である」というのと同質のグノーシス主義の香りが濃厚な論理だ。しかしシュタイナーは1920年に再び霊的医学・生理学の講演を行いその中で再び結晶化と ...

 僕が今最も心ときめくテーマがいくつかある。箇条書きにして見ると(1)生物の体節形成と水面の波紋に共通する秘密を探る(2)結晶の繰り返し構造と生物の細胞分裂との相似象を考える(3)液体への複数の物質の溶解と再結晶の霊的意味を考える(4)植物の世代交代の霊 ...

前に書いた様に、神秘主義の多くは世界の成り行きと霊性進化は逆行する過程と考えてきた。しかしシュタイナーにおいては霊性進化は星の輪廻転生の中で進行し、星の輪廻・転生が人間の意識と肉体の進化に対応している。従って宇宙の進化と人間の霊性進化は重ならなければなら ...

バッハオーフェンは帝政ローマ時代のプラトン研究者、プルタルコスを何度も引用し「太陽、月、大地の三重のエロス」というテーマを示している事は以前書いた。しかしプルタルコスの「愛をめぐる対話」を読むと、月を太陽と大地の中間者と見なす発想は出てくるものの、太陽は ...

グノーシス主義を代表する神学としてヴァレンティノス派の大成者プトレマイオスの説を概観してみたい。下は僕が最もグノーシス主義を感ずるイギリスの画家、「魂の幻視者」の異名をとるウィリアム・ブレイクの描いた「ユリゼン」という名の神である。 ブレイク自身の説明で ...

僕のブロ友で動物の骨は地球の固体部分に当たるのではないか?という問題提起をしている記事がある。https://blogs.yahoo.co.jp/himeraretasizen/40311000.html#40311377生物学では器官を動物性器官と植物性器官に分類する。神経系、筋肉系など運動、感覚に関わる器官が動物 ...

シュタイナーによれば、自我をもっとも低次のものとする存在、つまり、物質性を持たず、アストラル体もエーテル体も持たない霊的存在が土星紀に現れる。この存在が土星の表面で形成された肉体に「自我性」を植え付けた。この霊的存在を「アルヒャイ」又は「自我性の霊」と呼 ...

太陽紀が「植物の意識」であるとすれば、月紀は「動物の意識」それもまだ高度な感情を持たない「は虫類以下の動物の意識」を表している。それは「夢のような意識」でもある。高度な感情は地球紀になって生まれるのである。しかし、太陽紀から流入していたアストラル体が月紀 ...

「土星紀もこのように眠りの状態に入り、そして太陽紀として再受肉していきます。」シュタイナーの宇宙生成論では星の輪廻転生においても「個体発生は系統発生を繰り返す」のである。「人間存在は、より高度の意識度を獲得するに至る。しかしこの事が生じうる以前に、すでに ...

全ての神秘主義者が確信するように、生物だけではなく鉱物・無機物もまた進化している。それは単に分子構造が複雑になる、という事だけではない。電磁波の吸収と反射の仕方が進化していくのである。電磁波はもちろん光や熱線を含む。「分子構造」と「電磁波の吸収と反射の仕 ...

ルドルフ・シュタイナーは神秘主義を哲学にまで高めた人でありドイツの「緑の党」の思想的根拠となっている。彼の思想を解説した本は多いが、肝心な「宇宙の進化」の物語について解説している物は少ないようだ。彼の宇宙生成論はブラヴァツキーの宇宙生成論と、ヘッケルの反 ...

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