カテゴリ: 🔴 音楽散歩 ジャズ・ブルース・ソウル

       久しぶりにコルトレーンとマッコイ・タイナーに興奮した。枯葉はジャズピアノの初心者にとっては最もアドリブし易い曲だ。何しろメジャーキーとマイナーキーの「II−V−I」だけでできているような曲である。しかも前に書いた様にこの二つの II−V−I の間にはフレ ...

    台風が近づく10月の肌寒い夜、私は雨の音を聞きながら生物学の本を読み耽っていた。私はもう何十年もの間、ゲーテの「生物の原型」とユングの「神話の元型」が同じ物だという想念に取り憑かれていた。それはどちらも「原型とメタモルフォーゼ」という在り方をしてい ...

このバンドに初めに注目したのは「Oglenon」という曲がサンタナの音にそっくりだったからである。   艶っぽいマイナーブルースを奏でるギターと激しいアフリカのリズム・・・・今の時代にこんな音を出すバンドがあるのかと思って検索したら案の定70年代のバンドだった。全 ...

   梅雨の鬱陶しい気分もコロナも底抜けに明るいオスカー・ピーターソンのピアノで吹き飛ばすというのはどうだろうか?  ...

世界が厳しい局面に立ち至っている今、やはり元気の出る曲を聴きたい。「ブギウギおばさん」ことケイティ・ウェブスターのライブを聞いたのはもう30年以上前、立川の昭和天皇記念公園で行われた「ブラックミュージック・フェスティバル」での事だ。ブギウギおばさんと言って ...

レイ・ブライアントのブルースは柔らかく華麗だ。朴訥なブルース・フィーリングで勝負するウィントン・ケリーとは或る意味で対極的だ。と言ってもジャズファンでなければ分からないだろう。そこで比較のためにウィントン・ケリーの最も有名なブルースを先ず聴いてもらいたい ...

希望がみな無くなって君は今、どうしようもないと感じてるならそして人生は混乱だらけで幸せなんて幻でしかなく世界が周りから崩れ落ちる様に感じてるならいとしい人よ手をさしだしてさあ、僕に手をのばしておくれ僕に向かって手をのばしておくれ僕はそこにいるよ 君を守る ...

この曲は僕がコルトレーンに魂まで揺さぶられた最初の曲、記念すべき曲である。その後大体のアルバムを聴いてみたが、ここまで素晴らしい曲にはとうとう出会えなかった。 アルバム「Crescent」が世に出たのは1964年、「至上の愛」と同じ年だ。つまりこの曲はコルトレーン ...

ハード・バップの硬質なペーソスとスウィング的な柔らかい響きを両立させようとするバンドはMJOの他にもいくつかある。ミンガス・ビッグバンドもその一つだ。これはベーシストのチャールズ・ミンガスの死後、その妻の呼びかけで1991年に結成されたバンドである。チャールズ・ ...

マンハッタン・ジャズ・クィンテットも素晴らしいが、MJQと言えば普通は先ずモダン・ジャズ・クァルテットを思い浮かべる。 「BLUES  ON  BACH 」これはとても魅力的な言葉だ。僕にとってジャズの醍醐味はバッハ的なコード進行の上にブルーノートを乗せられる点にある。し ...

ピアノは硬質なハードバップ・スタイルで。ホーンはスウィング風に柔らかいハーモニーで。こんな僕の矛盾した好みを両方満たしてくれるのがマンハッタン・ジャズ・オーケストラ(MJO)だ。 MJOは1984年に結成されたマンハッタン・ジャズ・クインテットがより音楽的な幅を広 ...

ここに表現されているのは廃墟の感覚、精神の荒野だ。僕は以前何かの雑誌で読んだこんな解説を今も支持している。クールジャズの『クール』とは己れの実存と世界との間に深い裂け目が開いているという感覚、従って世界に対して何の働きかけもできないという状態を意味して ...

ウブな娘だと思ってナイトクラブへ連れて行ったらバンドの全員が娘を知っていた。「おいおいおい、お前けっこう遊んでんじゃないか!」こう歌うレイ・チャールズの自虐的な苦笑いは間違い無く演技ではなく地である。レイのブルース・オルガンがグルーヴィーで最高だ。 ...

 この曲はもともと1951年 ヘンリー・グローヴァーの作曲、ルーラ・リードが歌った曲だそうだが、アレサのヴァージョンの方がずっと良い。原曲を聴くとわりと古いブルースによくある、憂歌団の「いやんなった」のパターンなのだが、アレサ・ヴァージョンはまるで違った曲に ...

                                    聖なるモーセよ  故郷を出て以来   いたる所で僕は幽霊ばかり見てきた   国境を離れた遠い親戚は僕とは違った人達だった   聖なるモーセよ  故郷を出てからずっと   聖なるモーセよ  僕はだまさ ...

僕はアレサ・フランクリンの大ファンだったのだが、残念ながら去年亡くなった。これからアレサの曲を何曲もあげるが、先ずは僕が一番好きなこの曲である。  初めてこの曲を聴いた時は鳥肌が立った。このカッコ良さは何だ!?シャウトの間合い、絶妙なブルーノート、ゴスペ ...

「Let it be」はビートルズの中でもほとんど知らない人の無い名曲だが、これはもともとアレサ・フランクリンに捧げられた曲だった。http httpコード進行やメロディーがゴスペル風だと思っていたが、この二つの資料を見るとこの曲が紛れもないゴスペルソングとして作られた ...

死んだ後どこへ埋められようと当人の知った事ではない。汚い溜桶の中だろうと、高い丘の上の大理石の塔の中だろうと、当人は気づかない。君は死んでしまった。大いなる眠りを貪っているのだ。そんな事で煩わされるわけがない。油でも水でも、君にとっては空気や風と同じ事 ...

ハードバップの硬質な響きの中にスウィングの柔らかいハーモニーも活かそうとしたベニー・ゴルソンは僕が最も愛するミュージシャンの一人である。彼のメロディーとハーモニーはゴルソン・ハーモニーと呼ばれる様に、彼にしか無い独特の雰囲気を持っている。 これは何と表現 ...

僕はジャズに関しては断然ハードバップ派である。「ハード・バップとファンキー・ジャズはどう違うか? 」などと論ずるのはあまり意味が無いだろう。その定義は一人一人みんな違う。それより僕が聴いた主観的印象で「ゴスペル派とペーソス派」という風に分けてみる。あくまで ...

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