最近は中国武術へのこだわりを捨て、空手、長拳、ムエタイをミックスし、気功的・身体力学的な合理性と実戦性を考慮したコンビネーションのパターンを練習している。我流で結構。もう先が長くないのだ。好きにやらせてくれ。 この様に開き直ったのは、コロナに感染した後の ...
タントラと禅
神話的直感が衰えているので、今回はウォーミングアップである。「タントラと禅」の二項対立は以前書いた「ディオニュソスとアポロ」の拡大解釈と捉えたものである。つまりこの(https)記事の部分的展開と考えてもらって結構である。もちろんこれは最も広い枠組みとしての「 ...
欧陽菲菲 東洋のソウル
昔ある本で読んだマヘリア・ジャクソンへのインタヴューで「ソウルミュージックをどう思うか」と聞かれて彼女はこんな答え方をしていた。「ソウルは黒人がブルースを歌う時に使われる事が多いようね。でも私は黒人にだけソウルがあるとは思わない。フランク・シナトラにも ...
陽水の喪失感
陽水の「誘惑」は不思議な曲だ。マイナーキーの基本3和音しか使っていないのに何故こんな幻想的な雰囲気を出せるのだろう? テンションの使い方かと思ったがそうじゃないようだ。いまだによく分からない。幻想的なのは音だけじゃない。言葉もそうだ。子供から大人になりか ...
修羅の転生(再掲)
奴が引き金を弾くのが一瞬早かった弾丸はゆっくり回転しながら真っ直ぐ俺の方へ・・・よけようとする意識はあっただが体は動かない眉間に食い込む鉛の塊血飛沫の上がった瞬間俺の意識は体を離れた 俺は5mほど上から自分の身体を見下ろしていた頭蓋骨が砕け、脳が後方へ ...
地上の星
言わずと知れた「プロジェクトX 挑戦者たち」のテーマ曲である。この曲の意図はあの頃の日本の活力は何処へ行ったのか?と問う歌だそうだ。だからあの番組のテーマ通りであったわけである。僕の耳にはこの歌は「励まし」ばかりでなく「嘆き」「怒り」がこもっていると聴こえ ...
スヴェーリンク
ヤン・ピーテルスゾーン・スヴェーリンク(1562〜1621) はオランダの作曲家にしてオルガニストである。「北ドイツ・オルガン楽派」の祖という事で名前は勉強した覚えがあるのだが、ブロ友のRainDrop氏の紹介により初めてその音楽の近代性を知った。 このバッハの晩年の「 ...
Lonely Avenue(再掲)
この曲は救いようが無いほど暗い歌詞である。https「僕の部屋には窓が二つ有るが陽は全く射さない」「枕は石のように硬い」「彼女は行ってしまった」「泣いたっていいさ、死んでもいいさ」しかしレイ・チャールズはこれをわざと軽めでセクシーなゴスペルスタイルで歌っている ...
お前こそマブダチ(再掲)
「皆んな俺を見捨てて去って行った時、お前だけは見捨てなかった。お前こそがマブダチさ。」説教臭い歌詞だが、レイ・チャールズが言うと妙に真実味が感じられて感動してしまうから不思議だ。 ...
藤代清治の世界(再掲+)
藤城清治の影絵は昔「みんなの歌」の背景で見たような記憶があるが改めてよく見るとアンリ・ルソーの絵にも共通する夢に満ちている。子供から大人になり生活に追われていくにつれて何処かに置き去りにしてしまった美しい夢、近所の子供達と一緒に野山に、海や川に遊びに行け ...
風景とオルゴール ②
宮沢賢治の詩を一応全部読んでみた。その上でこの「風景とオルゴール」の解釈について説明の仕方を考えたのだが、一つ一つ根拠を説明するには時間が全く足りない。読者は不満を持つかもしれないが、僕の解釈をインスピレーションに任せて書き散らそうと思う。(むむむむ、僕 ...
宮沢賢治と法華経
宮沢賢治の詩や小説が法華経の解釈、表現になっている事は全ての研究者が指摘するところだ。これを機に以前法華経について書いた二つの記事をまとめて再掲する。僕が法華経を何度も読み返し、他の神秘主義の知識と照らし合わせてみた結果、法華経の核心は次の二項に還元され ...
風景とオルゴール ① とし子の死
具体的な詩の内容に入る前にその重要な背景に言及しておかねばならない。「風景とオルゴール」が作られたのは1923年 9月16日とされている。これは妹のとし子(本名トシ)の死(1922年 11月27日)から一年も経っていない。彼女の死から賢治がどれほど大きな衝撃を受けたかは賢 ...
「三民族の歌」と「解放の神学」
三民族とは白人、黒人、インディオの事だ。この歌は昔のブラジルの黒人とインディオの奴隷の苦しみを歌った歌である。これは今も南米で次々と強烈な反米政権が生まれるのは何故か、その理由を理解する鍵だ。 だれの耳にもとどかなかった ブラジルの歌の痛ましいすす ...
宮沢賢治とケミカルガーデン
宮沢賢治は盛岡高等農林学校で「農業化学」を専攻し本格的に化学を学んでいた。httpsそれ以外にも地学、鉱物学、天文、生物など自然科学全般に興味を持ち、かなりの知識を持っていたが、化学の専門知識は特に深かったわけである。彼は自分で積極的に実験をし、特にケミカルガ ...
エターナルの位置
Tell me that we still belongTell me that the will is still aliveThere must be another chance for us tonight'Coz everyone who's walked uponTrouble or lies, they come and goWe can be the lucky onesAnd find love, after the stormDon't let go'Coz it's just a ...
重信房子・・・政治神学としての根拠地論
重信房子の「革命の季節 パレスチナの戦場から」を読んだ。僕は赤軍派のシンパじゃないし左翼ですらない。パレスチナ問題・中東問題に関しても今では世俗派のPLOよりもハマス、ヒズボラなどイスラム主義の運動に共感している。ただ重信房子の存在は僕の中でマルクス主義や左 ...
思考法と社会組織、神学と民主主義の同型性(再掲)
もう20年近くも前の事になるが、アントニオ・ネグリの「帝国」という本が日本やフランスの左翼諸兄の間で結構もてはやされていた。この書を以前は「言葉の遊びのような本」と酷評し、その理由として下の3点を挙げた。(1)まずグローバリゼイションについて語りながら、そ ...
ツィゴイネルワイゼン(再掲)
サラ・チャンのツィゴイネルワイゼンも素晴らしいが、このアンネ・ゾフィー・ムターの演奏を聴くとやはりヨーロッパの情念はヨーロッパの人にしか分からない部分があると感じてしまう。激情と果てしない繊細さの奇跡的な両立。正気と狂気の接するギリギリの細い線上を綱渡 ...
報告
上の絵はこちらからお借りしました。https脊椎動物と無脊椎動物の神経系の境界を観察すれば何かが分かるだろうという期待を持ってギボシムシ、ホヤ、原索動物や半索動物の幼生、棘皮動物、クシクラゲ、線虫などを調べてきたのだが、どうしても幾つかのミッシングリンクを埋め ...
神経系の進化 ①
神経系で今興味を持つのは散在神経系〜はしご形神経系〜管状神経系の変化である。これについては次の様な関連が既に明らかになっている。はしご形神経系は体節と深い関係があると言われている。しかし体節の無い扁形動物(プラナリア等)の「かご形神経系」も基本的に同じ構 ...
報告
コロナ以後、世界はまるで変わってしまった。WHOとダボス会議がアメリカ大統領を凌ぐ権力を持ち、ビッグファーマーが核産業、石油産業、兵器産業を上回る軍産複合体の中核となった。ファイザーは「我々がアメリカ合衆国を所有している」と豪語し、超法規的に振る舞ってい ...
分子系統学の成果(動物の系統樹)
最近はDNAの塩基配列だけでなくリボソームRNAの塩基配列や蛋白質のアミノ酸配列も比較する事で進化上の位置付けを確定する分子系統学がこれまでの系統樹を大きく書き換えている。以前、進化発生生物学(evo-devo)の素晴らしさと「ヘッケルを低く評価する唯物論的限界」につ ...
本田竹広の黒いピアノ(再掲)
今の僕はそうでもないのだが、ジャズを聴き始めた20代の頃はとにかく黒っぽい表現、そしてブルーな表現を「飢えた狼の如く」求めていた。そしてオスカー・ピーターソンの「Whisper Not」と同じくらい衝撃を受け心酔したのが本田竹広である。その頃の僕はジャズ特有の「グ ...
呼吸器の進化
岩堀修明氏の「内臓の進化」 で「呼吸器系の進化」を読んでいるのだがインスピレーションがなかなか降りず時間がかかってしまった。岩堀氏の大きな視点は皮膚呼吸 → 気管呼吸鰓呼吸 →肺呼吸というものである。皮膚呼吸と気管呼吸は「血液を介さない」という点で共通してお ...
具体的目標
またブランクが空き過ぎた。前回は霊的生物学のモチーフについて直感を述べたに過ぎなかった。今回はもう少し整理して目標を定めたい。① 先ず脊椎動物と無脊椎動物の反転に焦点を当てて内臓の進化を見る。(消化管の口と肛門の反転、消化管と神経管の上下の反転、解放血管系 ...
アヴァターラとメタモルフォーゼについての直感
さて、今「プラズマ宇宙論」を勉強したくてしょうがないのだが http http 無理矢理テーマの本流に戻そう。デュメジルの三機能の根拠をプラハ構造主義から切り離し生物的な機能と考える事、これなら僕にも理解できる。そうするとこれはタルコット・パーソンズのAGIL ...
セフィラと小アルカナ ②
昨年末に決断したように、テーマを化学と生物学の形而上学的考察に絞るので、カバラーはセフィラ、小アルカナ、占星術の関係を考える資料を挙げて終わりにしよう。初めはセフィラと小アルカナの対応付けや小アルカナの表す内容自体が人によって微妙に違い、またタロットカー ...
昆虫食に反対する!
写真はORICON NEWSからお借りしました。ヨーロッパで昆虫食が始まろうとしている。これは欧米のグローバルエリートによって進められている計画でもちろん日本のような極端な奴隷国家などは全く逆らう事ができない既定路線である。ブロ友のみみさんも ...