ユーミンの最新アルバムはコロナ禍の最中に発表された。疫病の大洪水に没した街で「愛しか残らない」とユーミンは自身のメッセージを残した。
深海の街・・・・それは無意識の海だ。しかし真っ暗な無意識ではない。透明感のある音、深海にしては不思議なほど光が射しているのだ。
はるか上に水面が波打ち、青い月を揺らしている。この深海の意外な明るさは月の光によるのだろうか? いや、それだけではないようだ。
無意識の海の底から響いて来る孤独の呼び声、「君」はその声の主を救うために無意識の底へ降りて来た。「君」は上を見上げる。渡り鳥の群れが渾身のストロークで弧を描いている。希望に満ちた自由な飛翔、その希望の光が深海を照らしているのだ。
「君」は下に孤独の呼び声を聴き、上に自由な飛翔を見る。「君」は孤独の呼び声にゆっくり背を向けた。それは自分の声だと気づいたからだ。
コロナ禍も、戦争も、憎悪から発する。そしてその憎悪は孤独から発する。
帰らないと言った
出逢う以前のあのふたりに
待っていると答えた
君の帰りを永遠に
分裂した自己を取り戻した時、無意識は意識の光に照らされ、孤独の呼び声は消えるだろう。その時「君」は自分がユーミンであることを思い出す。
コメント
コメント一覧 (7)
ミトラ
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ミトラ
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ミトラ
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いつも苦笑させていただいてありがとうございます。(苦笑)
ミトラ
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ミトラ
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外国の歌を訳すのは非常に難しく、ユーミンや中島みゆきの歌をいくら上手く英訳しても英米人にはその凄みは分からないし、逆に英米の歌を日本人が理解する事はできても英米人と同じ感動を味わう事はできません。
続きます。
ミトラ
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詩の訳には結構素晴らしいものもありますが、歌詞の訳は全部、一人残らず失格です。
まあしかし切々とした良い歌である事は分かりました。
ミトラ
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