ドイツの自然史博物館を中心とする研究で、ウニは身体全体が脳の役割を果たしている事が分かった。

https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/188032


ウニには幼生の時だけ脳に相当する神経節があり、成体になると消滅する。(
http) 
残るのは口の周りの環状神経とそこから放射状に伸びる放射神経だけだ。(下図)

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     絵はこちらの資料からお借りしました。http



この放射神経は高等動物の「反射」に当たる活動しかできないと考えられていたが、今回の細胞をバラバラにしてDNAの活性化を分析する方法で、48種類に分類された細胞群の約60%に当たる28種類が神経系に関係している事が分かった。この割合は人間より高いそうだ。


またドーパミン、GABA、ヒスタミンなどの感情や覚醒をコントロールする神経伝達物質も発見された。これはウニの神経系が想像以上に高度なネットワークを持ち、しかも放射神経そのものだけでなく身体全体に拡散している事を示している。


今回の研究チームの一人、リューター博士は「我々の研究は、従来型の中枢神経がなくても脳のような構造を生み出せることを示しています」と述べた。



またウニの視覚についても想像以上に高度な視覚を持っているらしい事が分かった。視細胞が15種類に分かれ、使われる光受容タンパク質も「メラノプシン」と「Goオプシン」の2種類が使われていた。これはウニの視細胞がミドリムシの眼点の様な「単に光を感じる」というだけでなく、その色や強さも感知する事を示唆しているそうだ。





実は2年前、ヒトデについても同じような事が発見されていた。


今回のウニと同じ方法が使われたと思われる。上の資料によれば、それは「RNAトモグラフィ」と「原位置ハイブリッド形成法」という最新技術を使ってmRNAの局在からDNA活性化の3次元空間分布を作成するというものだ。

RNAトモグラフィに関してはここに(
http)原位置ハイブリッド形成法に関してはここに(http)説明がある。この資料によれば遺伝子活性化の3次元マッピングは下のような写真で得られる。光っている部分が活性化している部分である。

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僕は一部の単細胞生物が自身の身体をレンズにして周囲を見ている事(
http)、また脳も神経もないワルノヴィア渦鞭毛藻が高度な眼球を持っている事(http)、キノコや細菌やウィルスが電気信号でコミュニケーションをとっている事( http http http ) ウィルスが記憶を持つ事(http)などの奇跡を見てきたので驚かない。
 
むしろ単細胞生物にも、いやそれどころか岩石にも精神がある、という僕の汎神論、モナド論を裏付ける状況証拠がまた一つ増えたと捉えている。