太陽を遮る自分の影
真昼の闇よ


Dark moonという言葉からの想像に反して、ここに描かれているのは月食ではなく日食だ。では何故ダークムーンなのだろう?

そうだ、ダークムーンは太陽を遮る月の影なのだ。そしてそれはユーミンの意識でもある。CT-スキャンの台の上で目覚めた彼女は月の女神へとアセンションしている。

月の影と化したユーミンは太陽の意識に覆いかぶさり、太陽の無意識の中へ潜り込む。心の海を泳ぐユーミン。相手の深層心理を読み取るために。そして二人の無意識を合体させるために・・・・

あなたの指先に唇をあて 夢中のままで
もっと近くもっと強く 引き寄せ合うの
焦げるくらい求め合って 重なり合うの


ここにはその太陽と月の合体が男女の恋愛である事が示唆される。

しかしそれだけではない。

遥か昔 出逢っていた あなたと私 
長い旅の果てに着いた 真昼の闇に 


それは男女を超えたソウルメイトとの邂逅、それも何度も輪廻転生を繰り返した挙げ句、ようやく辿り着いた相手だ。転生はワームホールを抜けた並行宇宙への旅とみなされる。

この日食と男女の恋愛、無意識の合体、ソウルメイトとの出逢い、輪廻転生と並行宇宙への移動。何重にも重なったイメージにさらにユーミンはいろんなイメージを重ねて豊かな色をつける。スコタイ風の仏像、タイダンス、弥勒、宇宙人・・・・・・