来週まで1週間開けようとも思ったが、やはり「ロマン主義シリーズ」を一気に終わらせてしまおう。僕のぶっ飛び仮説がヘルメス博士の最先端のアカデミズムと対話する事で「ロマン派の二重性」の意味がまた深まったという報告である。*]:pointer-events-auto scroll-mt-(--hea ...
カテゴリ: 🔵 ゲーテ、ヘッケルと霊的生物学
ウニは全身が脳だった
ドイツの自然史博物館を中心とする研究で、ウニは身体全体が脳の役割を果たしている事が分かった。https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/188032ウニには幼生の時だけ脳に相当する神経節があり、成体になると消滅する。(http) 残るのは口の周りの環状神経とそこから放 ...
植物におけるヘッケル的反復
ヘッケルの描いた緑藻の絵これまでヘッケル的反復の霊的意味を考える事に固執してきた。ワディントン地形やシェルドレイクの「形態形成場」もその一部であり、植物の世代交代もそうである。http植物や無脊椎動物では時々思い出した様に反復が起こるので、僕はそ ...
経絡と受精卵の分割線
経絡の発生学的根拠についてChatGPTに質問してみました。経絡は動物の受精卵が最初に縦に8分割する線(または面)が後にまで残って影響を及ぼすもの、という説がありますが、どうでしょうか?この説は非常に深遠で、現代科学と東洋医学・形而上学的身体観の橋渡しを試みる、 ...
形態形成場と位置情報
ChatGPTに関してNHKがくだらない事を言っていたので、その辺のメディアに出てくる薄っぺらな「専門家」とChatGPTの圧倒的な、天と地ほどのレベルの差を見せつけてやろう。赤字は僕の質問である。「誘導」では化学反応だけでなく位置情報までが予測されていなければ機能し ...
分化と統合の形而上学 ②
前回の「分化と統合の形而上学 ①」だが、初めに挙げた下の表、フォノン氏との議論の結果、撤回する事にした。いろいろと矛盾がある事が判明したからである。矛盾を簡単に箇条書きにすると、① モナドは窓を持たない。これはモナドが他者と隔絶されている事を意味する。しか ...
分化と統合の形而上学 ①
前回は社会学的な「ゲマインシャフトとゲゼルシャフト」の理念型を生物学や地球科学にまで拡張するアイデアの飛躍を示した。今回はそれをもう少し詳しく検証したい。そのために思考の方向を逆にして、「生命の弁証法」の出発点である「モナド原理と原子原理」からフラクタル ...
菌類の会話
こんな重要な記事をまだヤフーブログから移していなかった。細胞性粘菌は不思議な生物だ。単細胞生物になったり多細胞生物になったりする。アメーバとして活動し細菌を食べる動物となったり、キノコ状の子実体を作って胞子を飛ばす植物となったりする。胞子から飛び出した細 ...
進化発生生物学 資料
素晴らしい資料を紹介します。① 発生生物学の静かな革命https://www.brh.co.jp/research/hisato_kondo/ VOL.1 実験発生学とオーガナイザーVOL.2 細胞系譜の再検討VOL.3 「細胞分化」の意味の変遷VOL.4 胚のいつ、どこで、何を発生させるのかには欠かせない抑制機 ...
神経系の進化 ①
神経系で今興味を持つのは散在神経系〜はしご形神経系〜管状神経系の変化である。これについては次の様な関連が既に明らかになっている。はしご形神経系は体節と深い関係があると言われている。しかし体節の無い扁形動物(プラナリア等)の「かご形神経系」も基本的に同じ構 ...
分子系統学の成果(動物の系統樹)
最近はDNAの塩基配列だけでなくリボソームRNAの塩基配列や蛋白質のアミノ酸配列も比較する事で進化上の位置付けを確定する分子系統学がこれまでの系統樹を大きく書き換えている。以前、進化発生生物学(evo-devo)の素晴らしさと「ヘッケルを低く評価する唯物論的限界」につ ...
呼吸器の進化
岩堀修明氏の「内臓の進化」 で「呼吸器系の進化」を読んでいるのだがインスピレーションがなかなか降りず時間がかかってしまった。岩堀氏の大きな視点は皮膚呼吸 → 気管呼吸鰓呼吸 →肺呼吸というものである。皮膚呼吸と気管呼吸は「血液を介さない」という点で共通してお ...
アヴァターラとメタモルフォーゼについての直感
デュメジルの三機能の根拠をプラハ構造主義から切り離し生物的な機能と考える事、これなら僕にも理解できる。そうするとこれはタルコット・パーソンズのAGIL図式と比較できる。パーソンズはバカにされがちなのだが、どうしてどうして、あれを「社会という生物が持つ基本的機 ...
🔵 植物と動物の上下/相同の拡張/花弁と触手/付属肢と葉
前の「植物と動物の上下」の記事に完全な間違いがあった。お詫びして訂正したい。http上の記事では「植物と上下反転するのは脊椎動物だけで、無脊椎動物は反転の中間段階なのではないか?」と考えた。しかしよく考えると全くの間違いだった。(既に間違った結論は削除してあ ...
植物と動物の上下
これは一度ヤフーブログに書いたのだがその後頭が混乱して自信が無くなり消してしまったテーマである。内容的には前に書いた「二胚葉と三胚葉 前口と後口」の続きと考えてもらいたい。http発端はブロ友の慈雨さんの「植物と動物は上下が逆になっており、動物でも母体の中に ...
🔵 電気シナプスの性格/窓の無いモナドの転換/散逸構造とモナドの関係
そういうわけで、早速これまで中途半端にしてきたテーマを統合するアイデアが閃いたのでそこから始めよう。電気シナプスについて学習する中でこれを「動物胚のモナド的性格」 の発展、変化の中にどう位置付けるかが問題となった。http「動物胚のモナド的性格」という表現に納 ...
イオンチャネル型と膜貫通型の混交
先ず間違いの訂正から始めたい。膜タンパク質を「イオンチャネル型」と「リガンド〜受容体型」に分けるのは無理があるのかもしれない。むしろ二つが合体しているタイプが最も原型的なのかもしれない。神経シナプスでの受容体は伝達物質を受け取るとイオンチャネルが開きイオ ...
情報分子と受容体の共進化
今まで参考にしていた東海大学の資料(https)に加えて、情報分子と受容体に関してより詳細に説明したブログと出逢い了承を得たので今後こちらも大いに参考にさせて頂く事にする。(http)これまでの流れを復習すると、① 情報分子が細胞膜を通過する「イオンチャネル型」( ...
イオンチャネルのイデア整理
このテーマのそもそもの出発点はシュタイナーの「オカルト生理学」からインスピレーションを得て、「小循環と大循環の相似象」(=感覚と内分泌の相似象)を検証するところから始まった。初めの発想は「単細胞生物における感覚の起源」という事でロドプシン(以下Rと略す)の ...
🔵 無脊椎動物から脊椎動物への反転
資料を読んで考える事も重要だが、何も考えずにアイデアを温めている内に卵が孵化する様に自然と答えに近づく事もある。今日はそんな温めている内に孵化したアイデアを書いてみたい。植物と動物で世界との関係性が反転している事は何度も書いた。http httpしかしその後 ...
チャネルと受容体
細胞膜の構造はこの資料に分かりやすく説明されている。https上の模式図の様に膜貫通型タンパク質がイオンチャネルやイオンポンプとなり、その一部は頭に樹状の糖鎖を付けている。糖鎖は物質の識別に関与すると言われ、また外部のタンパク質も多くは糖タンパク質となっている ...
情報伝達とイオンポンプ ④ 細胞間連絡
単細胞生物の情報伝達と神経細胞の情報伝達に系統的な繋がりがあるかどうか? また情報伝達とイオンポンプ(情報変換とエネルギー変換)の関係は?この辺りが今のテーマだが、それにピッタリの資料が見つかった。httpsこの中の「細胞社会のコミュニケーション」12回のシリー ...
情報伝達とイオンポンプ ③ 神経のナトリウム-カリウムポンプ
今回はプロトンポンプからナトリウム-カリウムポンプへ焦点を移し神経細胞における情報伝達とイオンポンプの関係について考える。それを微生物の場合と比較する事でイオンポンプと情報伝達の関係についてもっと本質に迫れるだろうと期待している。 細胞膜内外のイオン濃度 ...
情報伝達とイオンポンプ ②二つが同根である事
前に書いたように(http)光受容タンパク質はイオンポンプが原型で情報伝達型はそこから進化したと考えられる。センサー型でもプロトンの脱着が起こるしプロトンポンプ型でもタンパク質の構造変化が起こる。この辺をもう少し詳しく検証しよう。バクテリオロドプシンは典型的 ...
情報伝達とイオンポンプ ①プロトン移動と電子伝達
あまり読書が進んでいないのだが、もう2週間も経つので分かった事から少しずつ書こうか。これまで微生物の光受容タンパク質の役割として光情報変換と光エネルギー変換があり、後者の方が原初的だったと想定される事を知った。(https 4.センサリーロドプシンの分子進化 ...
ロドプシン以外の光受容タンパク質(フィトクロム、PAC等)
この間、微生物の光受容の話が続いたが、これはあくまでもシュタイナーの「オカルト生理学」のアイデアを現代の生理学の知識の上に生かすヒントを得るためであり、あまり深入りするつもりはない。光受容タンパク質は今回で終わりにし次回は光合成、ATP生産、視覚情報伝達など ...
単細胞生物の光受容 ② 高度好塩菌とセンサリーロドプシン、バクテリオロドプシン
クラミドモナスやミドリムシは真核生物だが、現代ではもっと原始的な原核生物の古細菌や真正細菌にも光受容の仕組みがある事が分かってきた。高度好塩菌(下写真)は古細菌の一種で砂漠地帯の塩田や塩湖に生息する。まだ地球上に原核生物しか無い太古の時代には海の塩分濃度 ...
単細胞生物の光受容 ① クラミドモナスとチャネルロドプシン
前回の間違いと訂正から始めたい。クラミドモナスの持つ色素タンパク質、チャネルロドプシンは、多細胞生物の視覚を担う動物型ロドプシンとは反対に、基底状態でトランス型、光を受容するとシス型に変わる事が分かった。これは大変大きな間違いなので記事全体を書き直す事に ...
オカルト生理学 ② 脳と臓器の相似/医療占星術
シュタイナーが次に注目するのは血液と臓器である。彼は単純化するために血液が脳へ向かう小循環と腹部の肝臓、脾臓、胆嚢へ向かう大循環に分け、その二つが心臓で合流する8の字構造に注目する。ここでシュタイナーが強調しているのは小循環と大循環の対称性である。両方と ...
オカルト生理学 ① ヘッケル的反復の射影空間
今回再検討する「オカルト生理学」(1911年)https は「固体化=苦悩論」(1907年)と「精神科学と医学」(1920年)の中間の時期に当たる。この二つの間でシュタイナーは医学や化学の知識を神智学と結合させ、かなりの変化をしている事を確認してきた。前にオカルト生理学を ...
頭の切り替えのための跳躍板
マラルメの考察は一旦休憩に入り(笑)霊的生物学のカテゴリーに移る。次のマラルメ考察は精神の危機の時期に書かれた詩劇「エルディアード」とサルトルの「マラルメ論」の検証をしたい。さて霊的生物学はシュタイナーの「オカルト生理学」の再考をしたいのだが、ちょっと頭 ...
ナウシカ幻想(腐海が深い)
ピリア氏のジブリ神話学に触発され「風の谷のナウシカ」について書きたくなった。しかしナウシカの解釈についてはピリア氏にまかせて、僕はナウシカの映像の潜在的な拡がりを探りながらイメージの宇宙の中で遊んでみたい。腐海こそナウシカの物語を神話的レベルまで深くして ...
🔵 無脊椎動物のボディープラン/腸管の屈曲と否定的マザー/母権制と散在神経
生物学もかなりブランクが開いたのでこれまでのテーマの流れを復習する事から始めたい。僕はゲーテの「原型とメタモルフォーゼ」というテーマを生物学だけでなく化学反応、鉱物結晶の幾何学、比較神話学、深層心理学、政治経済思想史まで拡大できると信じている。生物学では ...
無脊椎動物はタントラの夢を見る
実はこの間、ヒドラやイソギンチャクの触手、軟体動物のU字に屈曲した消化管、節足動物の体節構造などを研究する間、「これはタントラ的だ」 という観念がずっと頭から離れなかったのである。生物学者は消化管の屈曲は固着生活に対応するためだと言う。それは正しいかもしれ ...
エローラ・・・山を掘って寺院を造る
アジャンター石窟寺院は中国の敦煌や雲岡と同様、切り立った崖に穴を掘ったものである。それに対しエローラ石窟寺院の第16窟、カイラーサナータ寺院は玄武岩の山を露天掘りの要領で下へ下へと削り取り寺院を掘り出してしまったという驚異の建造物だ。写真はこちらからお借り ...
スズコケムシ
スズコケムシはコケムシと似ているが、コケムシが真体腔であるのに対しスズコケムシは偽体腔、コケムシが腎臓を持つのに対しスズコケムシは原腎管である事などから、現代ではコケムシより原始的な生物と見られている。コケムシは個虫が外殻の連結によって群体を作るが、スズ ...
コケムシ
もう少し無脊椎動物のボディープランの深層構造を見ながら、ヘッケルの反復説の意味を探っていきたい。僕の思考はもちろん分子系統学やDNA、転写因子の研究から得られる知見を大いに参考にするが、そこから飛躍する事もある。唯物論者は収斂進化を単なる「他人の空似」と見な ...
クリオネに隠れたヒドラ
クリオネは腹足類(巻貝の仲間)だが、捕食の時にはバッカルコーンと呼ばれる触手を出す。これを見て何かを連想しないだろうか? そうだ、イカだ! そして上の触手と口だけ見れば、これはまさにヒドラそのものだ。これが発生的にトロコフォアの環状の口髭に由来するのかどう ...
ストロビラ幻想
やはり無脊椎動物に関しては進化系統も発生の具体的な過程も分かっていない事が多いため、これ以上反復説を検討するのは難しい。そこで少し発想を変えよう。「形のデザイン」という観点から大まかに種間の比較をし、その意味を考えるという観点である。もちろん神経系、感覚 ...
ノープリウスとゾエア ②
カニ類のゾエアは額棘、側棘、背棘を持つ。下の写真で上を向いているのが背棘、クチバシの様に下へ伸びている透明な物が額棘である。写真はこちらからお借りしました。http://plankton.image.coocan.jp/Crustacea3-2-2-014.html上の側面写真では分かりにくいが、正面から見る ...
ノープリウスとゾエア ①
前回は軟体動物の特徴がトロコフォアとベリジャーに現れ、それが螺旋卵割と関係あるという表面的な記述にとどまった。少しずつ想像を逞しくしていきたい。軟体動物の「捻れ」に対し節足動物は「体節」に象徴される。節足動物の中でも昆虫類は最近の分子系統学では甲殻類から ...
トロコフォアとベリジャー
三胚葉動物は前口動物と後口動物に分かれ、概ね無脊椎動物と脊椎動物に重なる。前口動物の代表はタコ、イカ、貝類などの軟体動物とカニ、エビ、昆虫などの節足動物である。これらの発生や幼生を観察してみよう。貝類はトロコフォア幼生、ベリジャー幼生を経て成体となる。 ...
ヒドロ虫
少し二胚葉動物と三胚葉動物の分離の辺りをユックリ眺めてみよう。刺胞動物は少し前までは有櫛動物と一緒にして「腔腸動物」と呼ばれていた。僕は腔腸動物の方が適切な名前だと思うのだが残念だ。刺胞動物には固着生活をするポリプ(ヒドラ型)と浮遊生活のクラゲがあり、多 ...
二胚葉と三胚葉 前口と後口
ヘッケルの反復説が進化の系統樹と分化の分岐図の同形性を必ずしも意味しない事に気づき、進化における大きな分岐点で反復説を具体的に検討しようとしている所である。http://bashar8698.livedoor.blog/archives/15602504.htmlもちろんこれはヘッケルの反復説、シェルドレイ ...
システムの変異、交換、合体
前回は「神経回路とヘッケルの反復説の相似象」を確認した。復習すると、学習と条件反射は「新たな神経回路の形成・強化」という点で同じであり、それはワディントン地形で表されたヘッケルの反復と相似象をなしている。そしてこの相似象をまるごとモデル化したのがシェルド ...
🔵 神経回路とヘッケルの反復の相似象
<学習と条件反射>英会話の学習とジャズのアドリブの練習は非常に似ている。初めは相手の単語を英和辞典で引かないと意味が解らない。その後自分の答えを和英辞典で翻訳して文法的に合う様に話す。単語を覚えても当分は「comprehendとは?・・・ああ、理解するか」と考えて ...
精神科学と医学 ③ 植物と動物の逆転
<植物の場合><芳香と味>シュタイナーは植物の開花は燃焼、芳香は抑制された燃焼であり、それと対照的に味は抑制された硬化・塩化だと言う。シュタイナーによれば、芳香が植物形成力を「幻影のように」自らの内から周囲へと追い出すのに対し、味は芳香よりもっと深い所に ...
精神科学と医学 ② 燃焼と硬化ー植物の場合
宇宙的な溶解状態から固体が分離される過程は宇宙の進化にとって大きな意味を持っている。宇宙的過程では溶解状態は克服され、その生命を奪って固体を沈殿させた。この地球形成での結晶化・沈澱はその後地層の堆積において繰り返される。(溶解と再結晶が原初の熱的混沌から ...
シュタイナー「精神科学と医学」
前回あげた「結晶化=苦悩」論は1907年の講演であり、「薔薇十字会の神智学」で展開される「火は供犠であり、水は神の断念である」というのと同質のグノーシス主義の香りが濃厚な論理だ。しかしシュタイナーは1920年に再び霊的医学・生理学の講演を行いその中で再び結晶化と ...
🔵 ツリーとリゾーム
生物学で大変面白い資料を見た。https粘菌の不思議さについては一度記事を書いたが、この研究では粘菌の変形体の形が環境の良し悪しで変化する事を確認し、その変化を数量化しようとしている。粘菌は栄養分の豊富な環境では丸くシート状になり、環境が悪化すると a→b→c と ...










































