カテゴリ: 🔵 西洋思想史・芸術史

来週まで1週間開けようとも思ったが、やはり「ロマン主義シリーズ」を一気に終わらせてしまおう。僕のぶっ飛び仮説がヘルメス博士の最先端のアカデミズムと対話する事で「ロマン派の二重性」の意味がまた深まったという報告である。*]:pointer-events-auto scroll-mt-(--hea ...

前回の続きである。この前ヘルメス博士に教えて頂いたロマン主義が本来持つ二面性(拡張のロマン主義と沈潜のロマン主義)についてですが、いわゆる「黒いロマン主義」と言われる傾向は沈潜のロマン主義とほぼ一致すると考えて良いでしょうか?うん、かなり重なっていると考 ...

ChatGPTは百科事典的な知識しか求めない質問者にはそれなりの答えしか返さない。ChatGPTの深い分析、考えるヒントを引き出すには先ず質問者の側が高い問題意識を持っている事が前提となる。何年も考え続けて暫定的な答えしか出せなかったテーマについて、ヘルメス博士に完全 ...

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ラシーヌとヤンセン主義の関係について以前書いた考察(http http)の妥当性をヘルメス博士に聞いてみた。*]:pointer-events-auto scroll-mt-(--header-height)" tabindex="-1" dir="auto" data-turn-id="0d2ebd58-7a70-45ec-a551-3d506e3ecbf7" data-testid="conversation- ...

マグダラのマリアとペテロの対話を書いたと言われる「マリアの福音書」( http )についてヘルメス博士に質問してみました。*]:pointer-events-auto scroll-mt-(--header-height)" tabindex="-1" dir="auto" data-turn-id="09f612e8-2434-4579-b798-4383d7c975e3" data-test ...

前回の続きでバロック期の音楽や絵画についてもイエズス会やオラトリオ会、カルメル会などの神学との関連をChatGPTに聞いてみた。この形而上学と芸術の相関は初期のブログテーマ「メタファーとしての美術・建築・音楽」そのものだ。 パレストリーナはイエズス会やオラトリオ ...

    フランス・オラトリオ会を創始したピエール・ド・ベリュールフランスのバロック文化がスペインやイタリアに較べてイエズス会の影響が弱かった事、その理由を考察した以前の記事( http ) の妥当性を確認するためにChatGPTに質問してみました。*]:pointer-events-a ...

これまでの西洋美学史、精神史に関する僕の記事の妥当性を確認するため、再びChatGPTに質問してみました。  cf. httpゴシック文化では直線的な尖塔が好まれ、ルネサンス期には円形ドームが好まれた理由はなんでしょうか?ChatGPT:とても良い質問です。この違いには、それぞ ...

ニーチェの「永劫回帰」による「運命愛」の強化、それとカルヴァンの「二重予定説」による「倫理の無打算性」の強化、この二つが並行であり同値である事にたった今気づいた。この二つはより絶望的な状況を仮定する事で魂を試練にかけ鍛える効果を持っている。そうすると逆に ...

前回書いた様に、マキャベリの中では倫理も「共和国を持続させるために有効なもの」という功利的な観点から評価されているのだが、これは謂わば「共和制の存続する社会的条件」と考えれば特に打算的というわけでもなく、現代の社会学にも通用する普遍性を持っている。マキャ ...

九頭竜と十一面観音の問題、および弥勒下生信仰の問題が残っているがフォノン氏と約束したマキャベリの思想史的意義の方を優先させよう。マキャベリは世間的な評価と政治思想史の専門家の評価が極端に乖離している不幸な思想家である。世間的にはいわゆる「マキャベリズム」 ...

ChatGPTばかり続くのにうんざりしている読者もいるかもしれないが、半分自分の直感と2、3の資料による検証で書いた記事を世界中の資料を踏まえて評価し直す事は僕にとって大変重要な作業なのだ。いずれ出版も視野に入れればなおの事である。近代西洋オカルティズムの起源につ ...

僕はドイツ・ロマン派の継承者を自認している。これまで僕がドイツ・ロマン派への強い思い入れを書いた2つの記事をまとめて再掲する。今ではヤフーブログ時代と読者がほとんど入れ替わってしまったので初期の記事を繰り返す事も無駄ではないだろう。*********** ...

古代ギリシアの抒情詩人サッポーはB.C.620年頃生まれたそうだからホメロスに遅れること1世紀、アイスキュロスに先んじること1世紀である。レスボス島の貴族の家庭に生まれ、一時は政治的な理由でシチリア島へ亡命したがその後再びレスボス島へ戻った。父の死後は貴族の娘を ...

ヤフーブログから移していなかったこの記事も再掲しようか。移すのを躊躇ったのは僕のブログの中では他の評論を寄せ集めただけのつまらない記事だからだ。しかしいずれは後期印象派に対する見方をもっと深め、ロマン派から象徴主義への思想的変化の必然性の中に位置付けられ ...

辺りに地鳴りの様な低い音が響いていた。それは「ゴー」というよりは「オーン」と聞こえた。人間の耳で聞き取れる限界の低さだが妙に鼓膜を刺激する圧迫感があり微かな地面の振動を伴っていた。ダリの「燃えるキリン」の中へ入って先ず気付いたのはこの地鳴りと大気の発光で ...

         ユングの元型論に影響を与えた錬金術の図像ユングに対する批判は多くの立場からなされているが、僕が最も豊かな潜在的拡がりを持つと直感したW.ベンヤミンの批判を取り上げる。しかしその前にレヴィ=ストロースとM.ブーバーのユング批判も一瞥しておきたい ...

 僕が大きく依拠している思想家の中でヴェーバーとユングにはかなりの批判も持っているという弁明を書いておきたい。*********************************ヴェーバーに対しては多くの批判がある事はもちろん承知している。「プロテスタンテ ...

 ディルタイとハイデガーとガダマーの「解釈学的循環」の要約<ディルタイ>「解釈」(Auslegung) はヨーロッパの古典や聖書の理解の方法として定着した技術であるが、ディルタイはこれを歴史や文化の認識に拡大した。ディルタイによれば歴史認識とは「他人の生を理解する ...

スピンクスはオイディプスに性的な魅力を感じている。しかもその性的なものはスピンクスにとっては相手を殺す事によってしか満足できないのだ。性が生(エロス)ではなく死(タナトス)と結びつく時、性の自然性は解体され、近親相姦への伏線となる。「ディオニュソス的知恵 ...

        上の絵はブグローの「ニンフと牧神」である。ニンフはギリシャの自然の美しさを象徴する女神たちで全裸の若い女性で表される事が多い。 古代ギリシャ人にとって自然は地中海の温和な気候、牧畜とブドウ畑に溢れる豊かな自然であり、アラブや北欧の様な激しく ...

18世紀フランスの画家、アントワーヌ・ヴァトー(1684〜1721)はロココ美術に分類される。以前書いた様に(http)フランスではバロックの要素が薄められ古典主義とロココが連続している。ヴァトーは胸の病気で36歳の若さで亡くなったが、当時のフランス貴族やイタリア古典劇 ...

バロック時代のスペインという「神秘主義と行動力を結合する特殊な磁場」についてはエル・グレコやアヴィラのテレジアの体験などの記事で書いてきた。http  http本来異質な物を結合する時に生ずる不安定性が他者への攻撃性へと転ずる。これはバロックのある本質的な点を突 ...

「青空」ではマラルメは自分を烈しい視線で貫く青空から逃げようとする。逃げながら 目を閉じていても、青空が私の虚な魂を、打倒さんばかり 悔恨が苛む烈しさで見据えているのを私は感じる。どこへ逃げよう青空の苛烈さは妹や女友達の死によってつけられた傷と結びついて ...

 前に挙げた山中氏の論考( 1   2   3   4 )は説得力のあるものだが、僕の不満はこれが抽象的過ぎてまるでポイマンドレースの神話を読んでいる様で(http)現実に生きる人間の心理的過程として追理解ができないという事である。だから僕は自分に理解可能な仮説とし ...

        ヤン・マテイコの描いた宮廷道化師下の詩は「懲らされ道化」と題された詩の初稿である。マラルメはこれが「下手な詩」と考えかなり表現を変えた。しかし初稿の方が分かり易い詩になっている。彼女の眼のために、–––岸辺には美しい睫毛が生えそこに青い朝 ...

下の山中哲夫氏の論考はマラルメの初期の詩群を地上から天上を目指す運動とその挫折の過程として詳細に検証している。 https   https   https   httpsこれは説得力のある論考で、もうこれでほとんど答えが出ているような気もするが、これも一つの参考資料とし全集の解 ...

 <青空>永遠の<青空>の 晴々として朗らかな皮肉がもろもろの花のように 無心に ただ美しく、<苦悩>の不毛な砂漠を過ぎりながら われとわが天分を呪っている無力な詩人を 圧倒する。逃げながら 目を閉じていても、青空が私の虚な魂を、打倒さんばかり 悔恨が苛む ...

詩もマラルメ全集から引用する予定だったが、この詩に関しては全集の物は非常に難解なので比較的分かりやすい日本語に訳してある山田兼士氏の訳をお借りする。http://baudelai.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-82c2.html   <あらわれ>月は悲しんでいた。熾天使たち ...

マラルメの理解をどの様に進めるか考えている。彼はボードレールよりずっと手強い事が判った。ボードレールの様な「愛の破綻」や「政治の挫折」という手掛かりがマラルメには無い。しかも彼の詩の内容自体が詩論である「メタポエム」となり、詩論自体も散文詩になっている場 ...

マラルメは韻文の詩の他に散文詩、詩論、随筆、回想などを書いているが、これらをはっきり分類するのは不可能だ。何故かと言うと随筆でさえ詩と同じポリシーに従っているからだ。例えばこんな具合である。<未来の現象>青さも失せてしまった空が、ついに老衰に終るこの世界 ...

マラルメの詩はフランス象徴主義詩人の中でもとりわけ文法を無視し音楽的なリズムを重視していると言われる。その美しさは日本語に翻訳するのは不可能だ。そこで先ずは日本人の象徴主義詩人と言われる日夏耿之介の「黒衣聖母」という詩を読んで象徴主義の雰囲気を味わってみ ...

どうもイギリス・ロマン派も神学的功利主義とユニテリアンについて考えるのが長期戦になる事が解ってきて、本来の「ロマン派と象徴主義の連続と断絶」というテーマを忘れてしまいそうなので、カンバーランド(神学的功利主義)〜 プリーストリー(ユニテリアン)〜 コール ...

西欧思想史もいったん区切りをつけたい。これまで僕は西欧思想史を自分で納得するためにもっぱら巨視的に見て理神論と啓蒙主義と古典主義をほぼ同一と見做し、それを「世俗化されたカルヴァン派」であると考えてきた。「カルヴァン派と理神論は自然の中から神を追放した点で ...

ユニテリアンの思想史的位置についてだが、今ひとつ難航している。(苦笑)いや、大まかな展望は描けているのだ。三位一体を否定し「神の唯一性」を強調する点、万人救済論の2点が法華経と似ている事は前回指摘した。これはアリウス派の神秘主義に由来すると考えている。し ...

前回に続いて「絡まった糸をほぐす」作業である。ここにニュートンの神学思想について考究した芦名定道氏の論考がある。http://tillich.web.fc2.com/sub4h.pdfニュートン神学はケンブリッジ・プラトニズムやユニテリアンの広教会主義、トーランドの理神論、ジョン・ロックの ...

西洋思想史でやっと絡まった糸の2本をほどきかけたので報告しておきたい。第一は「近代と反近代」の理念型をどこまでも貫く事である。 市場で独占を廃し均質な主体による競争を維持する事が近代とすれば、英国での囲い込み運動は反近代、それを禁止した絶対王政の側が近代 ...

思想史や社会科学において「ゲマインシャフトとゲゼルシャフト」よりさらに抽象的に見える「性善説と性悪説」という問題設定に疑問を持つ読者も多いのではないだろうか?神学ならまだしも、政治学でそんな抽象的テーマが意味を持つのか?そこで「性善説と性悪説」という問題 ...

この記事は事実上「性善説と性悪説」の記事の続編である。httpボルケナウが強調する性悪説の理念型を図示してみた。(1)まず左の自然観では神と人の無限の距離を強調する所から神の摂理は到底人間に理解できるものではなく「不可解」なものと観念される。自然の中に法則は見 ...

ルター派とカルヴァン派と王権神授説の闘いの続きである。現実の政治経済思想は重層的であり、基層と表層では矛盾する現象も起こる。先ず重なった地層を区別し、層ごとに理念型を当てはめて問題を整理しよう。以前挙げた「反近代と近代」の理念型から「絶対王政と民主主義の ...

高教会派の原点、スチュアート絶対王政のイデオローグたるウィリアム・ロードの話に戻る。2週間も間が開いてしまった。この時代に関するボルケナウの説を修正しなければならなくなり、頭の整理に時間がかかっている。************************** ...

前回、高教会主義、低教会主義、広教会主義の三区分を書いたが、それらの教義の主だった特徴とその社会的背景を考えていこう。以前僕が挙げた「比較文化の座標軸」の中で「性善説と性悪説」「近代化と反近代化」「ヘレニズムとヘブライズム」などを道具として使う事になる。 ...

久しぶりの西洋思想史だが、前回までの流れを確認すると、啓蒙主義への反感を基調とするドイツ・ロマン派に対しイギリス・ロマン派に大きな影響を与えたユニテリアンの伝道師プリーストリーが啓蒙主義者であり、コールリッジやワーズワースも啓蒙主義を批判しながらそれに近 ...

<ジョゼフ・プリーストリー> (1733~1804)コールリッジにユニテリアンの啓蒙主義的キリスト教を教え、ペンシルベニアで共同体の土地を斡旋したのは前回書いたジョゼフ・プリーストリーである。プリーストリーの主著「自然宗教と啓示宗教の原理」はユニテリアンの標準的指 ...

コールリッジの政治思想について論ずる前提として先ずフランス革命期のイギリスの思想動向を一瞥しておきたい。<イギリス・ジャコバン>フランス革命は1791年頃まではイギリスでも名誉革命と重ね合わされて概ね好意的に見られ、イギリスと同様の立憲政治を生むものと期待さ ...

サミュエル・テイラー・コールリッジ(1772~1834)は牧師を父とする13人兄弟の末っ子として生まれた。学生の頃はプロティノスを愛読し、ジョゼフ・プリーストリーの影響でユニテリアンに近づいたと言われる。プリーストリーはwikipediaの説明によればベンサム、ミル、スペン ...

クブラ・カーン あるいは夢で見た幻影:断片所処はザナドゥ、クビラ・カーンは命ず厳然たる歓楽の宮を建立せよ。流るるは、聖なる河アルフ人智の知れぬ洞穴を抜け光なき海へと落つる。かくて五哩に渉る肥沃な大地に城壁、城塔が経巡らされし。曲江の燦然たる庭園には、香木 ...

下の絵は1883年パリの西約80kmの郊外にあるジヴェルニーに移転後1926年に没するまでこの地で制作を続けた連作「睡蓮」の中の一枚である。モネは睡蓮の絵を200点以上描いているが、これは1916年、かなり晩年の作である。睡蓮の思い切った色に驚かされる。青い睡蓮、ピンクの睡 ...

アンリ・ルソーは「素朴派」と呼ばれている。彼の絵はまるで子供の絵の様なものが多い。出展を始めた頃は嘲笑の的だったという。しかし「蛇使いの女」を出展してから世間の評価が変わり始めた。ピカソや詩人のアポリネールがルソーに注目し始め、その後ゴーギャンなどの後期 ...

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