カテゴリ: 🔴 音楽散歩 ポップス

全曲をゆっくり味わってみたくなったのは、ユーミン自身がこのアルバムを「間違いなく最高傑作」と言っているのを知ったからだ。2曲だけ挙げよう。密度が濃い・・・・「DARK MOON」のピンクフロイド的雰囲気からは意外なほど、今までのユーミンと同じ甘酸っぱい、そして心の ...

太陽を遮る自分の影真昼の闇よDark moonという言葉からの想像に反して、ここに描かれているのは月食ではなく日食だ。では何故ダークムーンなのだろう?そうだ、ダークムーンは太陽を遮る月の影なのだ。そしてそれはユーミンの意識でもある。CT-スキャンの台の上で目覚めた彼 ...

 中学生の頃、校内放送でよく聴いた曲だ。大好きな曲だったのだが、曲名を知らなかった。この前 RainDrop氏のブログでバルバラの歌である事を知った。聴けば聴くほど歌詞の意味も知りたくなり、検索して下のブログを見つけた。https://ameblo.jp/butterfly91fish/entry-1268 ...

以前に別のサイトへ投稿した時は全ての単語に細かい意味を探り過ぎたし一貫したストーリーを求め過ぎた。今では言葉に対してもっと別の接し方ができると思う。今の僕にもCIAなどのスパイの世界が描かれている事はもちろん明白だ。007のテーマを思い起こさせるベースのリズム ...

   この曲は一見アンデルセンの童話「人魚姫」の最終場面を描いている様に見える。そのあらすじをWikipediaから引用しよう。人魚の王の6人の娘たちの内、末の姫は15歳の誕生日に昇って行った海の上で、船の上にいる美しい人間の王子を目にする。嵐に遭い難破した船から溺 ...

古代ギリシアの抒情詩人サッポーはB.C.620年頃生まれたそうだからホメロスに遅れること1世紀、アイスキュロスに先んじること1世紀である。レスボス島の貴族の家庭に生まれ、一時は政治的な理由でシチリア島へ亡命したがその後再びレスボス島へ戻った。父の死後は貴族の娘を ...

この曲に関しては蔦きうい氏の解説があまりに素晴らしいので http僕はそれを要約し僕に分かりやすい表現にアレンジするくらいしかできない。ハロウィーンのデートは二人の別れで終わった木枯らしの吹く薄ら寒い夕暮れ彼の乗ったバスが去った後輝きを無くした街の人々はどれ ...

世間はすっかりクリスマス・モードで浮かれて楽しそうだ。僕の方はまるきり「クルシミマス・モード」なのだがしょうがない、クリスマスソングでも聴くか。(苦笑) 浅川マキはマヘリア・ジャクソンやビリー・ホリデイに憧れていたようだが寺山修司のアングラ芸術との合体で ...

 昔ある本で読んだマヘリア・ジャクソンへのインタヴューで「ソウルミュージックをどう思うか」と聞かれて彼女はこんな答え方をしていた。「ソウルは黒人がブルースを歌う時に使われる事が多いようね。でも私は黒人にだけソウルがあるとは思わない。フランク・シナトラにも ...

 陽水の「誘惑」は不思議な曲だ。マイナーキーの基本3和音しか使っていないのに何故こんな幻想的な雰囲気を出せるのだろう? テンションの使い方かと思ったがそうじゃないようだ。いまだによく分からない。幻想的なのは音だけじゃない。言葉もそうだ。子供から大人になりか ...

言わずと知れた「プロジェクトX 挑戦者たち」のテーマ曲である。この曲の意図はあの頃の日本の活力は何処へ行ったのか?と問う歌だそうだ。だからあの番組のテーマ通りであったわけである。僕の耳にはこの歌は「励まし」ばかりでなく「嘆き」「怒り」がこもっていると聴こえ ...

 三民族とは白人、黒人、インディオの事だ。この歌は昔のブラジルの黒人とインディオの奴隷の苦しみを歌った歌である。これは今も南米で次々と強烈な反米政権が生まれるのは何故か、その理由を理解する鍵だ。   だれの耳にもとどかなかった ブラジルの歌の痛ましいすす ...

  ユーミンの最新アルバムはコロナ禍の最中に発表された。疫病の大洪水に没した街で「愛しか残らない」とユーミンは自身のメッセージを残した。深海の街・・・・それは無意識の海だ。しかし真っ暗な無意識ではない。透明感のある音、深海にしては不思議なほど光が射してい ...

 「最終電車に乗る人は急ぎなさい」という駅長の優しい言葉に彼女は走り出す。しかし目の前でドアが閉まってしまう。最終電車という事は深夜だ。自宅へ引き返すのもタクシーしかないか。彼女はガッカリして電車の中を見る。彼女と同じく帰郷する人が多いのだろうか?灯りと ...

僕が思想的孤独と無力感に苛立つのは別に政治の問題だけではない。むしろ今のJ-POPを聴く時(いや無理矢理聴かされる時) に苛立ちが頂点に達するのである。そういう時、僕は反発してわざとオールドファッションな曲を聴きたくなる。 僕は断固として昭和歌謡の復権を叫ぶ。 ...

◯◯美術大学に通うオーバッハ君とA子さんは自他共に認める恋人同士。A子はアイドルの斉藤由貴にそっくりだったそうだ。色彩論のゼミで知り合った二人は絵画、特にセザンヌとピカソの話題で意気投合し、喫茶店で絵画や彫刻、音楽について熱く語り合った。オーバッハ君は「神 ...

  レベッカが若者に大人気だった80年代後半、僕はジャズに狂っていてJ-POPなど全く眼中に無かった。「フレンズ」だけは何処かで聴いた事があったがこの曲は今日初めて聴いたのである。(笑)僕の場合、曲との出逢いは幾つもの縁が重なる事が多い。この歌詞にズキンと来たの ...

最近はあまり聴かなくなったユーミンだが、僕がツイッターで追っている高田延彦氏や石破茂氏もユーミンファンだと知って久しぶりに書く気になった。ユーミンの本当の凄みは歌詞の方にある。名曲にはだいたい心にグサリと突き刺さる言葉があるものだが、ユーミンの歌にはそれ ...

バロック時代のスペインという「神秘主義と行動力を結合する特殊な磁場」についてはエル・グレコやアヴィラのテレジアの体験などの記事で書いてきた。http  http本来異質な物を結合する時に生ずる不安定性が他者への攻撃性へと転ずる。これはバロックのある本質的な点を突 ...

   これは中島みゆきの中でも最も暗い曲の一つだ。これは実話に基づいているそうである。彼女が実際に知り合った娼婦の名はヘレン、中島みゆきと交流があったそうだが、ある日ゴミ捨て場で全裸死体となって発見された。周りから白い目で見られ「死んで行って良かった奴」 ...

今さらこの歳になってブリティッシュ・ハードロックなど全く聴く気は無かったのだが、今日はつなぎにレッド・ツェッペリンの話でもしようか。(笑)ツェッペリンはロックの中でもとりわけ思想的に許容できないバンドで、その多くが卑猥な歌詞だし麻薬や悪魔主義、反道徳の香 ...

     どうせまたcoverだろうと思っていて驚いた。これは紛れもない五輪真弓の声である。五輪真弓の中でこの曲がマイベストなのだが何度もYouTubeで上げては削除されるというイタチごっこを繰り返してきた。これもすぐに削除されるかもしれない。これはアルバムとは違っ ...

    あみんの岡村孝子さんが去年から白血病と闘っていた事、恥ずかしながら昨日初めて知った。もう10年も脳腫瘍と闘っている妻のイメージとダブって胸にこみ上げるものがあった。岡村さんは良い意味でお嬢さんだが、優しいハーモニーが彼女の優しい性格とぴったり馴染ん ...

猛暑とコロナを吹き飛ばす、涼しく明るい曲を聴きたい。  サザンは若い頃はあまり好きじゃなかった。僕の周りでもサザンは「許容範囲ギリギリ」という声が多かった。「あそこまで軽くなれない」というのだ。これは還暦を過ぎた世代でないと全く分からない感覚だろう。僕 ...

ヤフーブログに載せた陽水の曲である。 美しい星空が見える。しかし野外の風景ではない。プラネタリウム? 閉じた空だ。観客はいない。閉じた空間で陽水は生き生きとショーを続ける。何故この閉鎖空間で陽水はこんなにも嬉しそうなのだろう? それは閉じた、窓の無いモナド ...

J-POPと言えば陽水、拓郎、ユーミン、中島みゆきの4人しか知らないという状態をそろそろ卒業したいと思っている。(笑) それは「自分の生きている社会に対して呪いの言葉ばかり投げつけていると、それが自分に跳ね返って今の社会で生きていられなくなる」という言葉を何処 ...

バッハの宗教曲が好きな俺、葉山俊司は数週間前から奇怪な夢に悩まされていた。若い魔女に追いかけられ魔界へ連れ去られる夢だ。決まってバッハを聴いた夜に見るのだ。黒いドレスを着た魔女はオデットに化けたロットバルトの如く妖艶さと崇高さを漂わせていた。その夜も悪 ...

20頭の牛を全て小屋に入れ、馬をロープで繋ぐとビリーは扉を閉めて粗末なベッドに腰掛け、いつもの様に枕元の小さい写真に語りかけた。ジェーン、なぜ俺をおいて逝ってしまったんだ? お前の笑顔を見る事だけが生き甲斐だったんだ・・・・俺はこれからどうやって生きてい ...

「ファイト」は中島みゆきの作詞作曲だが、まるで吉田拓郎が歌うためにできたような曲である。拓郎の素晴らしい所は心が折れそうになった時に生きる勇気をくれるところだ。これはたしかに耽美派の陽水やユーミンには無いものだ。自分の弱さに悔し泣きする拓郎、それをバネ ...

これはヒットこそしなかったがみゆきファンなら必ず知っている隠れた名曲で、中島みゆきの中でもベスト3に入るといわれるアルバム「臨月」に入っている。このアルバムにはこれ以外にも「あした天気になれ」「ひとり上手」「雪」など名曲がそろっている。僕ははユーミンの ...

カチカチとなる前奏のドラムとギターは昔の時計の秒針の音を連想させる。時の流れる音が周りの沈黙を際立たせる。>誰も知らない夜明けが明けた時  街の角からステキなバスが出る二人は誰にも知られずバスに乗る。この「コミュニケーションの欠如」が曲全体を貫く主調とな ...

陽水のセカンドアルバム「センチメンタル」の1曲目だ。前奏の美しいストリングスはどこか寒々とし、後に続くアルペジオもギターより硬質で冷たい音だ。寒い・・・・・風が吹いている。この潮風は心を吹き抜けるすきま風だ。いかにも「傷心旅行」という雰囲気だが、陽水の声 ...

奈緒子が大輝の出るラグビーの最終試合を見に行こうと思いたったのは、「君は結局俺という人間を何も理解してなかったじゃないか! 」という彼の最後の言葉が心の中で1ヶ月も反響し続けていたからである。「最終試合にベストコンディションで臨むため当分君と会うのはやめ ...

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